Austin Murray (23)
尊敬する叔父の背中を追いかけてきたオースティン。
しかし、いつかは故郷のアメリカを離れ、日本で暮らしてみたいという。そんな彼が見つけた、日本人との意外な共通点とは。
Q これまでの人生で大きな転機になったことはある?
一人暮らしを始めたことかな。
もっと社交的になるために、両親の元から離れてみようと思ったんだ。
Q そのきっかけって?
叔父さんの影響だよ。僕にとって彼の存在が大きいんだ。彼は経済的にも成功していて、人物像も素晴らしい。
仕事に対してストイックで、自分に厳しい人だけど、皆を同じテーブルに招き入れるような優しい人。
小さい頃から「彼みたいになりたい」と思っていたんだ。
実家を離れていざ一人暮らしをしてみると、彼みたいに社交的になることで、予期していなかった出会いがあることに気づいた。オンラインだけじゃ繋がることができない出会いがね。
Q 来日した時、日本の働く環境について何か思ったことはあった?
アメリカの環境と似ていると思ったよ。大学を卒業する前に仕事を探し始めて、就職する。転職もこっちでは普通だよ。
ただ、日本人はもっと外に出るべきだと思う。
経済大国の日本だからこそ、住みよくて、その場にとどまろうとする。皆仕事はできるし、知識もある。
全てが揃っていて、平和で、交通機関もとても便利で心地が良い国かもしれないけど、東京以外だとなかなか海外の人と触れ合う機会がないよね。
英語が話せないという問題ではなく、自分たちのコミュニティー以外の人と知り合う機会が少ないと感じるよ。
君はこうやってアメリカに来て、初めて日本とアメリカの共通点が多いことに気づいたと思う。
海を越えるからといって、「全く違う国」というわけではないんだ。メンタリティも暮らし方も、来て初めて違いや共通点に気づくことがある。
例えば、ニューヨークと東京は似ているよね。面積は狭いのに大都市。歩いてどこかに行けるけど、車で移動するには適していない。
一方で、ダラスやオースティンは車が無いとだいぶ不便な場所。でも、土地が広いから色々な発見ができる場所でもある。
こういうのって、現地に行ってこそ、その「不便さ」を実感できるもの。
海外で暮らすことに理想ばかり抱くのではなくて、実際に行って、目で見て肌で感じるべきだと思うよ。
それを踏まえた上で、僕はいつか日本で暮らしてみたいと思ったんだ。
旅行で行くのではなく、現地で生活がしてみたい。僕が住むアメリカと、異国の日本でどのような違いがあるのか、自分の目で見てみたい。
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